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猫伝染性腹膜炎(FIP)とは?初期症状・検査・治療と早期発見の重要性

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猫について

最初のコラムでは、私が今まで一番治療してきた疾患について概要をお話し警告できたらと考えました。

FIPは猫伝染性腹膜炎ウイルスが起こす非常に重篤な病気であり、ご家族を死に至らしめる危険性があります。

近年まで有効な治療法がなく、致死率100%の不治の病とされていました。

猫伝染性腹膜炎(FIP)とは?

私は70頭以上のFIP罹患猫の診断、治療を行ってきました。

FIPは様々な症状を起こしますが、私が一番怖いと思う症状は貧血です。

貧血が進んでしまうと低酸素脳症となり手遅れとなる可能性があるからです。

そのため、早期発見が最も大切だと考えます。

初診時に多い症状として食欲不振、お腹の張り、発熱があります。

数ヶ月齢〜3歳ぐらいまでの猫さんに多い印象がありますが、10歳近くあるいは10歳以上の猫さんも罹患しているケースがあり、そのいずれの主訴も「新しい家族(猫さん)をお迎えしてから食欲が落ちてきている」というものでしたので注意が必要です。

猫伝染性腹膜炎(FIP)の診断方法

FIPは診断することが非常に難しい病気です。

飼い主様からのお話、情報が最も重要です。

検査は血液検査、レントゲン検査、超音波検査を行い総合的に判断します。

血液検査では全身の状態をチェックしますが、私は特に

・ HCT(貧血がないか)

・ A/G比(感染や炎症の程度はどうか)

・ SAA(炎症や組織の損傷の程度はどうか)

を注視しています。

レントゲン検査では

・ お胸やお腹に水の貯留がありそうか

・ FIPでは免疫力低下や栄養失調によりその他の病気も起こしやすい為、大きな異常がでていないか

をチェックします。

超音波検査では

・ 胸水や腹水の貯留がないか

・ リンパ節の腫れはないか

・ 肉芽腫の形成はないか

を調べていきます。

胸水、腹水があればその中にFIPウイルスが存在するか調べます。

またリンパ節の腫れがあれば針を刺してその中にFIPウイルスが存在するか調べることもあります。

こうして総合的にみてFIPが疑わしいかの判断を行います。

猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療方法

治療は基本的に84日間毎日内服あるいはお注射での治療をがんばってもらいます。

前述の通り、早期発見 早期治療が最も大切だと考えます。

気になる症状があれば診察いたしますのでお気軽にご相談ください。